代表理事挨拶

生命保険におけるアンダーライターの主な業務は、生命保険に加入されるお客様が、病歴や職業などのリスクに応じて公平に保険料を負担されるよう、お引き受けの条件を設定することです。

この業務は保険事業の中核的な業務であり、生命保険事業の収支及び道徳面の健全性を図ることにもつながります。

具体的には、生命保険に加入を希望されるお客様の年齢、性別、健康状態、医療受療の様子、勤労の状態などに応じて、公平に評価し、加入の是非を判断します。

このことにより、社会公共の福祉に貢献するとともに、保険事故の発生状況を把握し、会社の収益を確保することができます。

生命保険のアンダーライターは、会社の引受リスク管理者としての側面も持っており、商品ごとの引受方針や、告知書の作成、マニュアルなどの基準設定、再保険手法の活用や海外等の新しいアンダーライティングの研究も担っています。

また、アンダーライティング業務のスピード化・効率化も大変重要であり、査定ルールやその他周辺業務に関連するシステム化やメンテナンスもアンダーライターの重要な業務になってきています。

AI、ICTなどのテクノロジーの進展や、ゲノム医療をはじめとした医療技術の進展はめざましく、かつては発見や解決が難しかった疾患が治癒できるようになりました。

高い精度をもって健康状態の予測が出来る社会もまもなく訪れようとしています。

それに伴い、アンダーライターに求められる役割は、より幅広く、深く専門性をもったものに変化していくことは必然です。

そのような時代においてアンダーライティング協会に求められるのは、過去の経験に従った単一的な情報の提供だけではなく、過去を分析し、そこから得られる未来の姿を共有し、引受業務の第一線で戦う皆様をサポートすることにあると強く思います。

我々日本アンダーライティング協会は、時代に沿った変化に対応しながら、アンダーライターの業務に必要な知識を提供するとともに、その他様々な活動を通じ、アンダーライターの育成に貢献してまいります。

2024年6月
日本アンダーライティング協会
代表理事 星子 敏郎